医療分野での派遣事情
派遣社員として医療業界で働く際に、知っておくべき適用除外業務と看護師の派遣について紹介します。派遣社員として働く前に、派遣社員という働き方で働ける職種や仕事内容について知っておきましょう。
適用除外業務について
派遣の業務には適用除外業務といわれる法律で派遣が禁止されている職種があります。適用除外業務とは、専門の職種を要するものです。専門の職種のために派遣では雇ってはいけないという決まりがあるのです。医師、港湾、建設、警備、士業務の5つがその対象職種となります。専門の知識を要するこれらの職種は、責任の所在がはっきりしていないといけません。
派遣社員は派遣先企業に雇用されているわけではないので、派遣社員が万が一不祥事、けがなどした場合、その責任は派遣先企業ではなく、派遣会社がすべて負うことになります。もし、医師の派遣が認められていた場合、派遣先の病院で医療ミスを起きても、派遣会社が責任を負わないといけなくなります。実際の事故は派遣先の病院で起きているのに、これでは責任の所在が違うということになります。派遣社員になにか起こったら、すべての責任を派遣会社が負うことがないよう、適用除外業務というものができたのです。
医療業界の派遣について
ここでは医療業界で派遣が禁止されている業務を詳しくご紹介します。医師、看護師、薬剤師、助産婦、そして介護老人保健施設や居宅で診察をおこなう業務、診療所への派遣が禁止されています。すべての場合において禁止というわけではなく、例外で派遣社員として業務をおこなえる場合もあります。介護施設などの診療所では医師の補助として雇用されるのであれば、派遣社員でも従事することが可能です。また、病院においても、紹介予定派遣として登録されていれば産前産後休業や育児休業、介護休業中の労働者の代替えとして働くことが可能です。
紹介予定派遣とは、派遣先の直接雇用が前提となって派遣される場合をさします。派遣期間中に派遣社員は、勤務先の病院の職場環境、人間関係など外部からはわからない部分を知ることができます。病院側としても派遣社員がどのような人物なのか、仕事ぶりはどうなのかを派遣期間中に判断することができます。医療の現場は需要が高く、求人数も年々伸びている分野です。医療の現場は、看護師の離職率が高いといえます。
現在働いている多くの看護師が、結婚や出産を機に辞めてしまいます。紹介予定派遣は、社会的な理由から例外が認められているため、医療派遣は禁止されていても上記のような条件であれば雇用されます。派遣期間中に勤務する病院の仕組みがわかるので、転職のリスクが少なく正社員への道も近いといえます。
ただし、気をつけておかないといけないのは、自分は派遣であるということです。派遣として働く際には、行動が制限されている場合も多く、派遣社員には禁止されている業務もあります。契約外業務をするのも禁止なので、安全が確保されない業務があった場合、すぐに派遣会社に確認をとるとよいでしょう。
看護師の派遣について
看護師の派遣業務について紹介します。看護師派遣は禁止されていますが、看護師派遣が認められている業務もあります。直接雇用を前提とした派遣の紹介予定派遣や病院、診療所以外の施設で行われる業務、産前産後、育児中の看護師の代替え業務は可能なので、信頼のおける派遣会社を探してぜひ転職や就職の参考にしてください。正社員でなくても、時間に融通のきく派遣社員として、看護の仕事をするという選択をしてもいいのではないでしょうか。
派遣でも働けるの?
介護の分野で探すなら「レバウェル介護」
介護業界での仕事探しをサポートしてくれる転職エージェント「レバウェル介護」についての紹介です。「レバウェル介護」では、登録型派遣サービスをとおして介護の現場で活躍したい方をサポートしています。専任のキャリアアドバイザーが、個々人のスキルや経験年数、希望収入額などに合う派遣先を厳選して提供。派遣ならではの、ライフスタイルを重視した働き方が可能です。